配合七情
漢方で基本となる薬物の配合法。『神農本草経』(前漢〜後漢)に示された六種類の配合の仕方に、一品だけで構成する単行(たんこう)を加えて七情とする。
- 単行(たんこう)
- 他の薬物や食材の力がなくても、単独で作用を発揮するもの。1種でなりたつもの。
- 相須(そうす)
- 同じような効能を持つ薬物や食材同士を組み合わせて、薬効を高めること。
- 梨と百合根、朝鮮人参と山芋・鶏肉、椎茸とジャガイモなど
- 相使(そうし)
- 1種を主薬とし、それを補佐する他の薬物や食材が主薬の効能を強化すること。
- 生姜に黒砂糖、冬瓜にアズキなど
- 相畏(そうい)
- 1種の副作用や毒性が、他の薬物や食材によって軽減・緩和されること。
- 蟹に生姜、インゲンに大蒜、刺身と大葉の関係など
- 相殺(そうさつ)
- ある一種が、他の薬物や食材の副作用や毒性を緩和すること。「相畏」の関係を裏返しに見たもの。
- 相悪(そうお)
- 相反(そうはん)
- 二つの薬物や食材をあわせると、激しい毒性や副作用を引き起こすもの。禁忌。
- 柿とお茶、サツマイモと卵
十八反:甘草反甘遂、大戟、海藻、芫花;烏頭反貝母、瓜簍、半夏、白?、白?;藜芦反人参、沙参、丹参、玄参、苦参、細辛、芍薬。
十九畏:硫黄畏朴硝,水銀畏砒霜,狼毒畏密陀僧,巴豆畏牽牛,丁香畏郁金,川烏、草烏畏犀角,牙硝畏三稜,官桂畏石脂,人参畏五靈脂。