ハーブマイスターへの道 イブニングプリムローズ

英:evening primrose
学名:Oenothera biennis
和名:メマツヨイグサ
アカバナ科マツヨイグサ属の多年草マツヨイグサ属Oenotheraにはおよそ125の種が含まれており、メキシコ北東部からアメリカのテキサス州にかけての地域が発祥の地と考えられている。荒れ地に真っ先に現れるパイオニア植物である。
英名のevening primroseは夜咲き種のマツヨイグサを指し、昼咲き種はsundropsと呼ぶ。
本来標準和名では月見草は白花を咲かせる系統を指し、黄花を咲かせる系統はマツヨイグサ(待宵草)と呼んで区別しているが、一般にはあまり浸透しておらず黄花系統種もよくツキミソウと呼ばれる。しかし黄花以外の系統がマツヨイグサの名で呼ばれることはまずない。
現在日本でよく見かけるのがメマツヨイグサで、1920年代に侵入したと考えられている帰化植物である。夏の夕方に黄色い花を咲かせる。
全草を利用できるハーブで、花、若い芽や根も食べられる。ドイツでは19世紀まで根をピクルスにしていた。
古来より北米ネイティブアメリカンに珍重された薬草であり、咳止めや傷の治療など民間療法におけるさまざまな効能から王の万能薬(King's cureall)ともよばれた。漢方では山芝麻の名で生薬とされる。また現在「月見草オイル」として売られているものもほとんどこのメマツヨイグサの種子からとられている。種子油はγリノレン酸(GLA)、不飽和脂肪酸を豊富に含むため、スキンケアオイルとして皮膚炎や、細胞の老化を防ぐ効果が期待されている。
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail542lite.html